当日は曇天で時折晴れ間が見える天気。比較的涼しくさわやかな一日でした。
今回は金剛登山口からカトラ谷ルートを登り、帰りは寺谷ルートを降りる計画です。
朝9時半集合で、ストレッチの後出発。自然観察をしながら、コースの状況や携帯電話の受信状況、所要時間などを確認しました。
やはり携帯電話の電波は林道から離れるとほぼ圏外になってしまいます。今回はほとんど谷筋のコースで、歩き始めからミソサザイの美しい声が響きます。
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ミソサザイのさえずり
また、時折地中からケロケロやグーグーと良く響く蛙の声が...。ケロケロはどうもシュレーゲルアオガエルのようです。
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シュレーゲルアオガエルの声
しかしどこにいるのか姿は見えず、気になりながらも先に進みました。
ミヤマナルコユリ
林道を離れてカトラ谷に入ると、沢沿いに歩くコース。いくつかの滝もあり涼しくて快適で楽しいコースですが、すべりやすいところや梯子がかけられているところなどもあるので、ある程度の経験者向きか...?しかし、柴犬を連れて山頂まで登ったハイカーも...。
(カトラ谷)沢沿いの楽しい道。左上に梯子が見えます。
ハイキング中は途中何度も立ち止まり、自然観察。
図鑑を取り出してじっくり観察するので、なかなか前に進みませ〜ん。
オウギカズラ
ウワバミソウ
この時期このコースはニリンソウのお花畑が見られますが、少し時期が遅かったかも?と話していると。上から降りてきたハイカーから「クリンソウが綺麗に咲いていますよ」との情報が...。
話には聞いていましたが、まだその場所を確認したことがありません。教えてもらったとおり進むと、目の前にクリンソウの群落が飛び込んできました。
参加メンバーからは「うわ、ほんまやー、いっぱい咲いてる〜」と歓喜の声が...。本日のメインデッシュになりました。
クリンソウの群落
その後急斜面を直登し、12時前に山頂に到着。
転法輪寺内のニリンソウ
転法輪寺内のハナカイドウ
昼食後、下りは予定してた寺谷の入り口がわからず、シルバーコースと書かれた道標を頼りに細尾谷を下りました。
これまた沢沿いの道で、石がゴロゴロしていてあまり歩きやすいコースではありません。これがシルバーコース?
クルマムグラ
ヒメレンゲ
この道でもまた、ミソサザイやオオルリの美しいさえずりが聞こえました。
さらに、登りのときから気になっていたグーグーという例の蛙の声が聞こえます。
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立ち止まってゆっくり探して、ようやく姿を確認。
一旦捕獲して、じっくり観察させてもらいました。
手のひらより少し小さいサイズ。周りの落葉の色に同化して一見では発見できません。
これも生きるための知恵なのか〜。自然の不思議発見!
タゴガエル(落葉と同じような色です)
調べてみると「タゴガエル」であることがわかりました。
もちろん、観察後は元の場所に放してあげました。
それからしばらく下って細尾谷から念仏坂に合流したところでは、美しく鳴いていたミソサザイの姿を確認できました。
下山後の振り返りでは、
・魅力のあるコースであることは間違いないが、安全管理面が問題。
・募集方法などを検討すれば、実施可能かもしれない。
・いろんなものが観察できてよかった。
などの声があがりました。
観察できた主なものは下記の通り。
【野草】
・トキワハゼ
・カキドオシ
・ムラサキサギゴケ
・オウギカズラ
・クリンソウ
・ツルニチニチソウ
・ニリンソウ
・フタリシズカ
・エビネラン
・ユキザサ
・クルマムグラ
・タニギキョウ
・ミヤマナルコユリ
・ウワバミソウ
・ヤマブキソウ
・ヒメレンゲ
・ツルカノコソウ
・クジャクシダ
・バイケイソウ
【樹木】
・ヤブデマリ
・キンギョツバキ
・ヒメコウゾ
・ハナカイドウ
・ウツギ
・キブシ
【野鳥・その他】
・ミソサザイ(V・S)
・オオルリ(S)
・ウグイス(S)
・シジュウカラ(S)
・ヒガラ(S)
・センダイムシクイ(S)
・ツツドリ(S)
・メジロ(S)
・ホトトギス(S)
・タゴガエル(V・C)
・シュレーゲルアオガエル(C)
※(V):目撃 (S):さえずり (C):その他鳴き声
改めて、報告レポートで、学習しました。