2011年12月05日

オリオン座

 冬の星座としては最も有名で、非常に見つけやすい星座です。綺麗に並んだ三ツ星が特徴で、その周りの4つの明るい星を結べばほぼオリオン座の形が見えてきます。

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 いくつかのギリシャ神話に登場するオリオンは、海の神ポセイドンの子どもで、狩の名手でした。星座絵でも右手にこん棒を振り上げ、腰には刀を差し、左手には毛皮を掲げています。

 そのオリオン座の中のある星が、最近話題になっています。それはオリオンの右脇の辺りに赤く輝く1等星、“ベテルギウス”です。上の写真では三ツ星を囲む4つの星の一番上の星です。

 この星は、おおいぬ座の“シリウス”、こいぬ座の“プロキオン”とともに冬の大三角のひとつとしても有名で、直径は太陽の1,000倍と巨大な“赤色超巨星”です。
 赤色超巨星は、星が誕生してからの一生ではほぼ末期の状態で、ベテルギウスも一生の99.9%は終わっており、近い将来、自身の重力で星がつぶれる“超新星爆発”を起こすといわれています。
 過去には、西暦1054年に起こり“かに星雲”(M1)となった超新星爆発は、藤原定家の日記『明月記』にも記録されています。

 超新星爆発が起こると、ベテルギウスはどの星よりも明るく輝き、この明るさはおよそ3ヶ月間続くといわれています。そして、次第に温度が下がり暗くなり4年後には肉眼では見えなくなり、オリオン座はベテルギウスを失ってしまうそうです。

 とはいえ、今すぐに爆発が起こったとしても、地球からベテルギウスまでは640光年離れていますので、実際に見られるのは640年後ということになりますが、もし既に爆発が起こっているとすると、我々が生きているうちにその光景を目にすることができるかもしれません。
 冬になり、星が見えやすい時期になってきました。一度そんな思いを馳せながら、オリオン座を眺めてみてください。

 
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2010年12月11日

ふたご座流星群 2010年は14・15日がピーク!

 今年もふたご座流星群がやってきます。
 ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並んで、三大流星群のひとつです。毎年ほぼ一定して、多くの流星が見られるという点では、年間最大の流星群と言えるでしょう。条件の良いときに熟練の観測者が観測すると、1時間に100個程度の流星を数えることは珍しくありません。
 今年は、12月14日・15日に極大(流星活動のピーク)を迎えると考えられており、極大日の12月14日夜から15日明け方に最も多くの流星を観察できそうです。とくに月が沈み、放射点も十分に高い、15日0時頃(14日深夜24時頃)〜4時頃は、大変おすすめの時間帯です。
 また、この前日にあたる13日深夜〜14日明け方も、比較的多くの流星を見ることができそうです。とくに14日2時から空が白み始める5時頃にかけては、翌日の最も多いときの6〜8割くらいの流星数が期待できます。
 流星(「流れ星」とも言う)とは、宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んできて、大気と激しく摩擦を起こし、高温になると同時に光って見える現象です。
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国立天文台HPより転載

 このとき、地球に飛び込んでくるチリの粒は同じ方向からやってきます。それぞれのチリの粒はほぼ平行に地球の大気に飛び込んできますが、それを地上から見ると、その流星群に属している流星は、星空のある一点から放射状に飛び出すように見えます。流星が飛び出す中心となる点を「放射点」と呼び、一般には、放射点のある星座の名前をとって「○○座流星群」と呼ばれます。ふたご座流星群の放射点は、ふたご座α星(カストル)の近くにあります。
 国立天文台では、できるだけ多くの方に夜空を眺める機会を持っていただこうと、12月に活動するふたご座流星群を観察対象に、今年で5回目となる「ふたご座流星群を眺めよう」キャンペーンを行います。2010年12月13日夜〜16日朝は流星を観察してキャンペーンに参加してみてください。

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2010年12月09日

「あかつき」軌道投入失敗

 JAXA(宇宙航空研究開発機構)は8日、金星探査機「あかつき」が金星の周回軌道へ入ることに失敗したことを発表しました。
 軌道へ入るための逆噴射の不具合で減速できず、金星を通り過ぎてしまったそうです。期待されていただけに非常に残念な結果となりました。
 しかし、「あかつき」は6年後に金星に再接近する機会があり、わずかな望みは残されています。
 「はやぶさ」のように、6年後に復活してくれることを期待したいですね。
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2010年12月06日

金星探査機「あかつき」、いよいよ金星軌道に到達

 今年5月21日に打ち上げられた、日本の金星探査機「あかつき」(PLANET-C)が今月7日いよいよ金星軌道に到達します。
 金星は日本では明けの明星、宵の明星と呼ばれ、古来より親しまれてきた天体です。太陽と月を除くと全天でもっとも明るい星なので、多くの人が一番星として眺めたことがあるでしょう。
 大きさや太陽からの距離が地球に近いことから「兄弟星」と呼ばれてきましたが、実際の環境は地球と大きく異なります。
 大気は主に二酸化炭素からなり、その量がとても多いために地表気圧は90気圧にもなります。高度60kmあたりには硫酸の雲があり、この雲は地球の雲と違って惑星全体をすき間なくおおっていて、時速400kmという速さで東から西へと流れています。
 大気中の大量の二酸化炭素が温室効果によって熱を閉じ込めるために、地表気温は460℃にも達し、「灼熱の惑星」となっています。
 金星と地球はともに約46億年前に誕生したと考えられており、金星の環境の成り立ちがわかれば、地球が金星のようにならずにすんだ理由、地球だけが温暖で湿潤な生命の星になれた理由がもっとよく分かるに違いないと考えられています。 
 最大の謎は、上空を吹き荒れる秒速100mの暴風(スーパーローテーション)です。なぜ吹くのか、静まらないのか、まったく不明です。
 今回の探査では、「あかつき」は5台のカメラを搭載し、スーパーローテーションの起源を解明する計画です。この他にも、金星に雷があるのか、火山活動が起きているのかなどを調べることも任務の一つです。
 今後の「あかつき」の活躍に注目です。詳しくは、こちらをご覧ください。
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